第一課


お久しゅうござる。
ソフトバンクの華麗なるCMについて。
あの一連のCMはいかにもソフトバンクらしさをプンプン匂わせていてすごく良かったですね。
「多分あれでしょ?うちらってケータイ業界後発じゃね?だからさ、金がんがん使っていっちょハリウッド女優なんか呼んじゃってさ、そうそう、キャメロン・ディアス、いいねえ、それ行こう。そんでもってCM第二弾ではさ、『おぬし、ケータイの機種は何かえ?おやおや、ソフトバンクじゃないのかえ?おおそれはそれは、当世流行のソフトバンクではないとは、とんだ芋侍よのう、ほほほほほ…』みたいな、がんがん攻めて行きたいわけよ」
多分こういう感じの会話が画面からにじみ出てくるようないやらしさが、ソフトバンクの企業としてのあり方と絶妙にマッチしていて、こすくてずるくてがつがつしているイメージそのまんまですごくいいと思いますよ?
特に「あ、そっか。ソフトバンクじゃないんだ」のCMは、全国の野暮な芋侍たちから苦情が来るのをわかりきっていながら、「でもぶっちゃけ話題になったもん勝ちじゃね?」という開き直りが画面からひしひしと伝わってきており、その点は非常にすがすがしくて、同社の社会に対する姿勢が明確に打ち出されたすばらしいCMでした。
もし苦情が来ることを予想できていなかったとしても、いかにも世間一般の常識からずれたセンスを持ち続けて突っ走り続ける同社の姿と重なり、涙なくして見ることのできない感動的なCMとなっております。