第一課


最近見た映画の感想です。
今日は金曜ロードショーゲド戦記をやるようなのですが、つい先日妻がツタヤ半額キャンペーンの際にゲド戦記を借りてきてしまっており、テレビでやるのならこんな詰まらん映画に金払うんじゃなかったと大変後悔していました。
先日のツタヤ半額キャンペーンの際に借りたのは、ゲド戦記ハリーポッターの最近のやつです。なぜこれらを借りたかというと、半額なんだからどうせ普通借りようと思わない映画を借りればいいんだという理由からです。


ゲド戦記感想
最初の5分ほどで集中してみるのを断念し、悔しいのでとりあえず再生しっぱなしで家事をしたりPCを見たりしながら鑑賞しました。中途半端につまみ食いするように見るというのはこの手の映画には最適の鑑賞方法で、集中してみているとつまらなくて死んでしまうような作品でも、たまにちらちら見ているとストーリーが急展開するどたばたムービーのように感じられて、すこしは鑑賞に堪えるようになるものです。ゲド戦記はまさにそういう鑑賞法にうってつけの映画でした。
ゲド戦記の何がいけないのかというと、登場人物に全く感情移入できないところがいけませんでした。私が集中してみるのをやめたのは、冒頭主人公のアレンが父を刺殺して逃げる場面なのですが、ろくな説明もなくいきなり王様である父が刺されて死ぬところを見せられて刺したのが主人公ですと言われても全く感情移入できんのです。もうすこし「ああ、こりゃあ親父を殺したくなるわ」と思えるようなエピソードでも入れてもらえると少しは主人公の置かれた立場とか気持ちが推測できて、そこから物語を楽しめるのですが、何せ辻斬りにでもあったように唐突に刺殺シーンが出てくるものですから、見ている先生の頭の中は「???」の行列になってしまったのです。
唯一の救いは文太先輩がいい演技をしていたことでした。


ハリーポッター最近のやつの感想
最後のほうだけチラッと見ました。具体的に言うとシリウスブラックがレベル5デスみたいなのを食らって死んで、校長先生がハリーをかばって奮闘して、ハリーが暗黒面にとらわれそうになってというところだけを見ました。なんだかスターウォーズロードオブザリングを混ぜ合わせたような超スペクタクルが展開されていました。監督が変わっているとはいえ1作目と比べると本当に同じ原作者の話かと疑ってしまうような変貌振りでした。そしてスターウォーズロードオブザリングのどちらをより多くパクッテいるかといくと、断然スターウォーズだと思います。とくにハリーが憎しみにとらわれて悪者を殺そうとするところなど、エピソード3のアナキン・スカイウォーカーや旧三部作三作目のルーク・スカイウォーカーそっくりで、つい「殺せ、殺すのだスカーウォーカー」と画面に向かってつぶやいている自分を発見しました。そして大ボスが指から電撃を発するところや、師匠が出てきて大奮戦するも悪者を逃がしてしまう展開などはスターウォーズそのまんまで、スペースオペラを見ているような高揚感を感じました。この映画がハリーポッターシリーズであるということを忘れさせてくれるできばえでした。